4月1日付で茅ヶ崎市消防長に任命された 田中 潔さん 東海岸南在住 59歳
常に全力で向き合う
○…「職員への声掛けを積極的に行い、気持ちや考えている事をくみ取りたい。そして相手の立場に立って物事を考え仕事に向き合うことの大切さを伝えていきたい」。消防長として茅ヶ崎市民24万人の安全安心を守るため全力で職務を全うする。
○…警察官や税関職員として活躍する親類に憧れ「人を守る仕事に就きたい」と消防士に。入庁して41年。22年間を救助隊員として火災現場はもちろん、海難救助など様々な現場を体験。出動のたびに「絶対に救出する」という信念を持って仲間と活動を共にしてきた。「現場で恐怖を感じたことはない。そのために日頃から過酷な訓練を積んでいるので」。優しい表情の中に、強い使命感が垣間見えた瞬間だ。その後警防課や小和田出張所所長、消防署長などを歴任。不慣れな事務職も積極的に教えを乞いながら、周囲の信頼を得てきた。「周りの人に支えられて今がある」と断言する。
○…寒川町生まれ。すぐに都内に転居するが中学1年の時に茅ヶ崎へ。4人兄弟の末っ子で、小さい頃はよく兄弟にいじめられていた。「強くなりたい」。その一心で柔道部に。同時に始めたウエイトトレーニングは現在も毎日欠かさない。自宅の一室はトレーニング室と化し、通勤時は駅の階段を駆け上がる。「体力が付くと自信に繋がり粘り強さや気力も身についた。今はトレーニング時間が無いと落ち着かないほど。救助隊には訓練とチームワーク、それと不屈の気力、体力が必要に。天職だったと思っている」。一線を離れても鍛え続けるストイックさは現場の隊員にも劣らない。
○…「震災の風化も懸念されている中での今回の熊本地震。県内においても大規模地震などの発生が危惧されている。消防団や関係団体、市民の皆様と連携し安全安心を確保するため職員一丸となって全力を尽くす」。鍛えた肉体と不屈の気力を次世代に繋いでいく。
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