ボディビルの日本クラス別選手権大会の158cm以下級で優勝した 久野 礼子(あやこ)さん 幸町在住 50歳
人生を変えたボディビル
○…全国からトップレベルのボディビルダーが集う「日本クラス別選手権大会」で初優勝を果たした。「何度も挑戦してきた大会で嬉しいけれど、ほっとした気持ち」。トレーニングを始めて12年、準優勝が3度と辛酸をなめてきた大会だけに感慨もひとしお。減量などコンディション調整が順調だったことが勝利に結びついたという。「まだまだ先にあるレベルの高い大会に進みたい。今は階段を1段上ったところ」と改めて気を引き締めている。
○…ボディビルを始めたのは37歳のとき。実は26歳で結婚、出産を経験し、33歳で離婚、7歳の娘を引き取りシングルマザーとなる。「当時は、とにかくお金を稼ぎたかった。前に前にという気持ちだった」。生業としていたエアロビのインストラクターの活動と子育てに奔走する日々。ある日、無理がたたり極度の腰痛が身体を襲い、改善のために始めたのが筋肉トレーニングだった。「運命の出会いだった。トレーニングは痛みがなくなるだけでなく、心まで回復させてくれた」
○…ジムのスタッフに誘われ、ボディビルの大会を見学したことがきっかけだった。「舞台の女性たちがきれいで、輝いて見えた。私もなりたい」と虜に。一度決めたら、とことんのめり込むタイプ。トレーナーに「来年の大会に出場して優勝したい」と無謀とも思えるお願いをし、身体づくりに没頭した。初出場の大会で見事に優勝を飾り、今では国内でも屈指のボディビルダーとなった。
○…茅ヶ崎で生まれ育つ。幼稚園から剣道をするなど、体を動かすことが好きな子どもだった。大学を卒業すると、意外にも銀行でOLに。数年勤めるが「好きなことをやりたい」と退職。今は選手として活動しながら、トレーナーとして辻堂のゴールドジムなどで指導している。最初は戸惑いがあった娘は、今は一番の理解者。試合には必ず、娘から贈られた髪飾りを付けて舞台にあがる。
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