「第6回茅ヶ崎さくら祭り」の実行委員長を務める 成田 有輝さん 東海岸在住 28歳
エンターテイナー永遠に
○…中央公園を舞台に、4月1日(日)に開かれる「さくら祭り」。茅ヶ崎の街全体を巻き込んだ巨大花見の、幹事ならぬ実行委員長だ。音楽ライブなどが行われるステージを囲むようにブルーシートを敷きつめ、その後方には屋台やフリーマーケットのブースが軒を連ねる。「手ぶらで行って、ステージを見ながら飲み食い。会場に一体感を出したかった」という新仕様のレイアウトで、今年の春を演出する。
〇…生まれは、北海道函館市。小学4年生から始めたサッカーにのめりこみ、高校時代はレギュラーとして出場した北海道大会でベスト4に。当時、公立高校としておよそ30年ぶりとなる快挙の一翼を担った。それでも、「監督から技術面を褒められたことはほとんどなかった」という。一方で、指揮官が絶賛したのがハートの強さだった。その強心臓ぶりはサッカーに留まらない。高校2年時、卒業生を送る会で笑いをとろうと、生徒1200人を前にセーラー服を着て壇上に。「小さいころから人前で何かをやるのが好きだった。でもその時は、めちゃくちゃすべって…」と自嘲的な笑いを響かせる。
〇…それから4年後、文教大学情報学部で広報を学んでいた青年は、ステージを海の家に移して再び周囲の笑いを誘っていた。『ラムネマン』─。アルバイトでラムネを売ろうと、裸身の胸部にマジックでそう書き記し、買ってくれた人には即興の”ラムネ踊り”で感謝を伝えた。そこで出会ったのが、現在編集長を務める茅ヶ崎のフリーペーパー「ブロケード」の創業者たち。以来、アルバイトを経て大学卒業後に就職。飲食店や美容室への営業・取材・原稿製作までを今は一人でこなしている。
〇…孤独な戦いに「苦しいです」と本音を漏らしつつ、「それ以上に茅ヶ崎には楽しさがある。イベントや発行物を通じて、自分の街を好きになるお手伝いがしたい」。メンタルは強い。
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