今年25周年を迎える茅ヶ崎ラグビースクール校長の 竹田 勝信さん 67歳
明朗快活なラガーマン
○…「はじめるときは気楽に楽しく。はじめたからにはとことん」。今秋にラグビーW杯日本大会を控え、沸く茅ヶ崎。ラグビースクールに所属する女子14人を含む約180人の生徒、80人のスタッフをまとめ上げる。
○…島根県出身。小・中学校では意外にも運動が苦手で、「クラスで一番足が遅かった」と快活に笑う。手先が器用で、小5で鉱石ラジオを自作したこともあった。高校卒業後、日立製作所への就職を機に上京。IHヒーターの先駆けにあたる商品などの研究開発に従事した。その後神奈川へ移住。30歳で社内結婚し、2人の息子に恵まれた。40歳になる頃には、当時アメリカで市場を開いていた大型プロジェクターテレビなどの設計に携わった。趣味は家庭菜園で「ほうれん草やサラダ菜が美味しいと評判」と健康的な笑みがまぶしい。
○…職場の同僚に誘われるまま会社のラグビー部に入部したのが転機。自身も試合をこなしながら、息子の通う平塚ラグビースクールの校長を任せられた。当時はグラウンドも無く満足に練習もできない環境で、生徒やコーチも減少し、「人数不足で、敵チームから人を借りて試合に出ることもざらだった」。苦難の時代を超え、平塚校の解散を機に茅ヶ崎校へ。柳島スポーツ公園の開園で、数年前に市内から姿を消していた悲願のゴールポストも復活し、「誇らしいね」と胸を張る。
○…「危険なスポーツ」のイメージを払拭し、安全性を高めるためコーチ体制と受け入れ体制の強化に着手。結果、2015年のW杯のブームでは、県内のスクールの中でも一番の生徒数増加を記録した。「自分は何にもしてないけど」とあくまで謙虚だ。今後もラグビーの魅力を次世代に伝え続け、「夢のあるスクールにしたい」と意気込んだ。
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