茅ケ崎警察署長に9月に就任した 片桐 俊彦さん 十間坂在住 59歳
”市民目線”で安全守る
○…茅ケ崎警察署の第47代署長に就任した。保土ヶ谷署に続き、2度目の署長職。丘陵地の多いエリアから異動して1番驚いたのは自転車の多さだといい、「市民からの要望も多いので、事故の実態を踏まえた安全対策に力を入れたい」とうなずく。日々大切にしているのは“市民目線”。「茅ケ崎署があって良かったと思ってもらえるよう、署員一丸となり職務にあたりたい」と迅速・丁寧な対応を心掛ける。
○…横須賀市出身。絵を描いたり、ピアノを弾いたり、インドアな少年だったと振り返る。一転して、中学に入ると“サッカーの王様・ペレ”に触発され、友人とノリでサッカー部へ。しかし「ずっと補欠だった」と苦笑い。高校、大学と進学し、就職活動を始めた頃に、神奈川県警が就職先の候補の一つになった。「今思えば、親父の背中を追いかけたのかも」。警察官だった父と同じ道を進み、地域を守る第一線へと歩み出した。
○…警察官になって数年目に扱った交通死亡事故が、後の人生に大きく影響を与えた。「今までいた人が、こんなにあっけなく亡くなってしまうのか」と虚無感を抱き、志願して交通警察へ。「少しでも交通事故をなくしたい」と、第一交通機動隊や駐車対策課、交通総務課、交通指導課など交通警察の最前線で活躍してきた。取り締まりでは文句を言われることもあったというが、「話を聞き、説得して、最終的に感謝されたことはうれしかった」と頬をゆるめた。
○…趣味はドライブや読書。休日になると、同じ趣味を持つ妻と一緒に出掛ける。「寒川神社に行ったり、あとは街中をぐるぐるして道を覚えています」とはにかむ。「交通事故を減らすためにも、安全運転を市民の皆さんにも心掛けてもらいたい」と言葉に力を込めた。
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