全日本ライフセービング選手権大会で優勝した 浜地 沙羅さん 常盤町在住 16歳
○…人命救助に必要な技術を競うライフセービング。10月9日、10日に藤沢で行われた全日本大会で、スイム・ボード・スキー・ランの4種目からなるオーシャン部門で大会史上初の高校生優勝を果たした。「自分の力だけではなく、たくさんの人の支えによって獲得させてもらったメダル。これから恩返ししていきたい」と話す。
○…競技経験者の両親のもと、小学1年の時、藤沢の西浜サーフライフセービングクラブに入った。「泳ぎも走りも苦手だった」と練習前は泣いて嫌がる日々。しかし年上の先輩が楽しそうに練習する姿を見て、徐々に心境が変化したという。「憧れのお姉さんみたいに応援される人になりたい」と次第に夢中になっていった。今は2歳下の弟が同じクラブに所属する。「私を見て頑張ろうと言ってくれる。私もあの時のお姉さんみたいになれているかな」と笑みを浮かべる。
○…平日は毎朝、ビーチクリーンをしてから通学前の朝5時半から1時間半ほど練習する。「日々自分のベストを更新し、成長を感じられるからこそ没頭できる」。現在は湘南工科大学附属高校体育科に通い、ニュースポーツ部に所属する。周囲にはスポーツで結果を出しながら勉強に励む生徒が多く、「ここに来て自分も両立しなければと思うようになった」と振り返る。
○…今夏、ライフガードの資格を取得し、初めて夏の浜で監視活動に参加した。「これまで以上に責任感が生まれた」と命の重さを感じている。ライフセービングには「競技の1位は人命救助の1位」という言葉があり、「強くなることで誰かのためになれることが魅力。一生涯続けられるものなので、もっと結果を出してメジャースポーツにしたい」と話した。
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