茅ヶ崎市国際交流協会の会長に就任した 松村 繁満さん 松が丘在住 74歳
海外への憧れ原動力に
○…178人が所属する茅ヶ崎市国際交流協会の会長に7月1日、就任した。茅ヶ崎と近隣地域に住む外国人のサポートや海外への支援、国際理解を深める講演会の開催などを行っている同会。「生活面のサポートは地域の理解がないとできないこと。茅ヶ崎市民を対象にイベントを実施するなどして国際交流を広げ、理解を深めていけたら」と話す。
○…長崎県出身。中学時代、英語の教科書でアメリカのファッションや家の大きさ、家庭の様子を知り「まるで別世界。将来絶対に海外に住みたいという夢ができた」と影響を受けた。中学卒業後は「海外に行くために何か技術を身につけたい」と高等専門学校の機械工学科へ進学。主に自動車について学んだ。
○…横浜の自動車会社に就職後はエンジン開発に携わり、「良いものを作り上げることが楽しく、当初の夢を忘れてしまっていた」と振り返る。しかし40歳の時、米国に子会社ができたのを機に海外への憧れが再燃。会社に要望し、45歳で妻と子ども3人と渡米した。「中学の頃に夢見た生活が見られた。多文化社会で毎日が新しい体験だった」。約3年半で帰国後もイギリスやタイなど海外を飛び回った。
○…退職後はJICA(国際協力機構)のシニアボランティアなどとして約10年間、中南米を回って車の品質管理の技術を教えた。だが2年前、コロナの影響で「志半ば」で帰国。国際交流協会には知人に誘われて入会した。現在は国際支援や国際理解を深める講座を行うグループを担当。先日はネパールで支援活動を行う日本人を招いた講座を開催した。「今まで海外で親切なサポートを受け、快適に過ごせた。今度は自分が海外の方のために活動し、恩返ししたい」
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