2015年茅ヶ崎市成人のつどいで代表の言葉を述べる 新堀 雄貴さん 鶴が台在住 20歳
大人へのテーマを持って
○…「自分よりも適役はいると思いましたが、自分から何か役に立てることをしてみようと考え立候補してみました」。実行委員13人の中で自ら手を挙げ、1月12日(月・祝)の成人のつどいで代表の言葉を述べる。今年の新成人2223人には「式を通して大人になったんだと感じる瞬間があればいいですね」と優しい笑顔で思いを話す。
○…鶴が台に生まれ、兄と姉、3兄弟の末っ子。小さい頃は父に教わった将棋が大好きで、近くの将棋クラブに足を運んでは大人たちに交じり、対局を楽しんでいた。「小6の頃なんて携帯電話のライト片手に将棋本を見ながら指していましたからね。面白いんですよ、石田流とか棒銀とか」。考える時、節々で目を細めて顎を摘むのは、盤面に向かっていた少年時代からの癖かもしれない。他にのめり込んだものは幼少期に手にしたというピアノ。「小さい頃、姉がプレゼントされた光るピアノがあったんです。それを拝借してピコピコと1人遊びするのが好きで」。今も続けているそのテクニックはジャズやポップス、ロックからトルコ民族音楽まで、様々なジャンルに及び、またそれら全てが独学というから驚きだ。
○…現在神奈川大学の2年生。独学で昇華させたピアノは同大学の「神奈川大学マンドリンアンサンブル」にゲスト奏者で呼ばれるほどに。来年には横浜のホールでの演奏を予定しているそうだ。昨年ウィーンへ留学。その為に勉強したドイツ語については「日常会話に困らない程度は」と謙遜するもマルチな面を見せる。
○…20歳になった自分のテーマは自立。「親許を離れ1人で生活するという事ではなく、他人を支えられるような存在になりたい」と真剣な面持ちで語る。「大人になると楽しい事から不自由な事まで沢山あると思うんです。同級生たちが大人とは何かを考え、意識できるような場にしたい」。式に向け、大役にもその表情は落ち着いている。
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