茅ヶ崎良い映画を観る会の会長を務める 福田 やよいさん 平和町在住 77歳
映画の感動、多くの人に
○…茅ヶ崎良い映画を見る会は、古今東西の名作を比較的安価で鑑賞できる機会を提供し、今年で発足34年を迎える。8月24日には405回目となる上映会を「茅ヶ崎平和映画祭」と題して行う。上映作品は1970年のイタリア映画『ひまわり』。「ウクライナで撮影された作品でもあるので、平和の大切さを多くの人に感じてほしい」と話す。
○…群馬県で生まれ、生後7日で空襲に見舞われた。終戦後の小学4年生の時、家族の知人に映画館のオーナーがいたことから、洋画を初めて鑑賞。「映画って面白い。自分の生活とは違う世界に入りこんだ気持ちになった」と、以後、映画館に通うように。特に、当時モノクロ映画が主流の中、初めて観たカラーのアニメ作品『白蛇伝』が印象に残っている。
○…大学卒業後、小学校教員として採用され、茅ヶ崎へ。結婚し2人の子どもを授かったが「子育てに追われて映画から遠のいていた」。そんな時、自身が中心となり劇団を茅ヶ崎に呼ぶことに。その後、余った資金をもとに仲間とともに映画上映会を企画すると、当時は市内に映画館がなかったこともあり、多くの観客が訪れたのが同会の始まりだった。
○…東日本大震災やコロナでの休会を除いて、1988年4月から会員向けに毎月、一般向けに年3回、上映会を開催している。作品は「戦争を美化しない」「商業主義ではない」等の基準で会員同士が話し合って決めており、上映後には毎回、機関紙を発行して感想を載せる。以前見た作品が選ばれることもあるが「毎回違う発見があるから楽しい」と話す。「各々いいと思う場面は違う。それが楽しい。我々にとって映画は青春。やっぱり映画が大好きですね」
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