平塚市民病院の建替えについて「平塚市民病院整備事業基本設計」がこのほど完成、発表された。昨年11月に募集されたパブリックコメントを反映させ、より具体的な内容のものとなっている。
設計コンセプトは効率的で高度な医療を実現し、周辺環境とも調和した療養環境の提供。医療をめぐる環境の変化やニーズの多様化に対応し、大震災時にも病院機能を維持できる安全性の高い「災害医療拠点病院」となる。
高い耐震性を確保するため新棟には免震構造が採用され、病院全館の防災情報を一元的に管理する防災センターを整備。水害時でも病院機能が確保できるよう電気室や熱源などの設備機械は最上階に設置され、屋上には災害拠点病院として必要なヘリコプター離着陸場が設けられる。
将来的に救急救命センターとするため手術部門の直上、3階フロアに集中治療室と救急病床を配置。小児・周産期センターとして5階フロアに新生児集中治療室・分娩室・産科病床・小児科病床を集約させ、「救急医療と周産期医療拡充」を目指す。
建築概要は敷地面積約1万8344平方メートル。延べ床面積約3万5675平方メートルで、新棟・既存棟(北棟)共に地上6階、地下1階建て。敷地外の既存の外来駐車場約300台に加え、約40台の敷地内駐車場とバイクを含む駐輪場約350台が整備される。
工期は平成23年度から平成27年度。総事業費約107億円。今後は基本設計を元に、詳細を決める実施設計へ移行される。
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