2012年1〜12月 交通死亡事故ゼロ 統計の開始以来初
平塚警察署によると、2012年の1年間に発生した交通死亡事故が、県内警察署が統計を取り始めた1954年以来市内で初めて0件を記録した。2011年交通死亡事故の発生件数は6件だった。
同署管内で、2012年に発生した交通事故は1504件で、2011年の1633件から129件減少した。
これについて同署では、「昨年は自転車事故対策を重点的に進め、啓発キャンペーンや交通安全教室など今まで以上に積極的に取り組んできた。その成果が出たのでは」と話している。
だが一方、「統計上ではゼロだったが、事故後24時間以上経過してから亡くなられた方は、2011年の0人に対し、2012年は4人もいる。さらなる対策をしていきたい」と今後の課題についても話している。
今回の統計で特に減少がみられたのが、自転車事故だった。例年、他市と比べ自転車が関係している事故が多い平塚市。2012年の発生件数は405件で、2011年の511件から106件減少した。
昨年は、例年以上に自転車事故対策に力を入れてきたという同署。交通量が増える朝や夕方には、平塚市役所前や平塚郵便局前などの事故が多い交差点に立つ警察官を増員し、積極的に呼びかけをしてきた。さらに、駅前駐輪場前での啓発キャンペーンなど、これまでになかった対策を試みた成果が実を結んだ。
今後は高齢者対策にも重点
同署では、今後増加が予想される高齢者の事故対策についても強化していきたいと話している。
高齢者の事故は、自動車の運転操作ミスなど高齢者自身が加害者となってしまう事故や、歩行中に二輪車や自動車に衝突され被害者となるケースなどがある。なかでも、国道129号線のある田村や四之宮で特に多く発生しているといい、今後は同地域に住む高齢者に対し、積極的に啓発を促していくという。具体的には、高齢者宅を個別訪問し、夜の外出の際に身に着ける反射材の使い方などの交通安全指導を行っていくとしている。
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