平塚商業高校(本多博嗣校長)が2013年度からの学科改編に伴い、会計のスペシャリスト育成のための商業教育を新たに導入する。高崎商科大学(群馬県高崎市)及び関わりのある公認会計士と連携し、日商簿記1級取得のサポートをするためのプロジェクトで県内県立高校では初の取り組みとなる。
同プロジェクトではWeb講義や大学から提供されたテキスト、大学との合同講義などでより深い簿記知識を学ぶ。平塚商業高校では希望する生徒に「会計教育サポート」というシステムで授業外のサポートを行っているが、その受講生を対象に日商簿記1級・2級を取得するための安定した学習環境を提供していくというものだ。
授業にプラスした学習をするだけでなく、高崎商科大学が同様の連携を結ぶ他県の商業高校と連動した模擬試験で、自分の実力を知ることができる。また、同大学に授業料が免減される特待生として進学することも出来るほか、資格を取得すれば就職にも役立つなど学生に対するメリットは多い。
「日商簿記1級となると、授業の簿記とは全然違う。生徒にモチベーションがあっても、指導者がいないと取得は難しい」と、プロジェクト担当の穂田智範教諭は話す。
将来を見据えた勉強
昨夏から会計教育サポートを受講している松本拓也さん(2年)は、「先月2級を取得して、将来は教師になって簿記を教えたいと思うようになった」と夢を語る。大津あかねさん(1年)も、昨年9月からの参加で先月2級に合格。「将来仕事で役に立つ資格だから」と、先を見据えての受講だ。
穂田教諭は「今回、自分が着任以来最多の7人が2級を取得した。この連携を機に合格者を増やせる環境を作りたい」と話している。
「日商簿記」は日本商工会議所が主管する資格試験。企業の経理事務に必要な会計知識や財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力を身に付けることができ、1級は公認会計士などの登竜門となる。
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