平塚市は2日、千石河岸〜撫子原間の海岸線一帯で現在、湘南海岸公園や龍城ヶ丘プール、飛砂防備保安林などのある区域「都市計画公園湘南海岸公園」について、再整備計画案を発表した。9月2日までパブリックコメントを実施し、遅くとも今年度中に計画をまとめたい構えだ。
計画案では、老朽化した龍城ヶ丘プールや湘南海岸公園の施設を見直し、慢性的に不足している駐車場を拡充するなど、再整備に向けた市の考えを示している。
龍城ヶ丘プールは、閉鎖するプールの躯体を活用した他目的広場とし、市民市やスケートボード、交通安全教室などの用途を想定。売店などを備えた屋根付の休憩所やトイレを新たに設置する案も示された。
湘南海岸公園は、損傷の激しいトイレを新規設置する売店と一体的な施設として整備。フットサルコートは2面に増設し、人工芝に替えるとしている。
また、湘南ひらつかビーチパークのバスケットボールコートも、老朽化した既存ゴール1基を撤去、新たに2基設置する。
都市計画公園内の駐車場については現在、湘南海岸公園の約80台のみで、ここを大規模な駐車場に広げる考え。また、多目的広場を想定する龍城ヶ丘プール周辺にも、新たな駐車場整備が必要だとしている。
都市計画公園の再整備計画は、施設の老朽化、利用者ニーズに対応できていない状況などから、2009年に着手した。背景には134号線の4車線化や圏央道の開通を前に、遠方からの観光を呼び込む受け皿を作りたい思惑もある。
市担当課は「道路を通過するのではなく休憩に寄ってもらうことで、平塚の良さを情報発信すれば次につながる。海に来てもらうことも含め考えたい」と話す。
また、公園に整備する具体的施設として、バーベキュー場などの要望も市民から寄せられているとし、現在実施中のパブリックコメントで他の要望や意見を吸い上げ、実現性を探りながら計画を肉付けしていく。
龍城ヶ丘プール跡地をめぐり、地元経済界などから声の上がった「道の駅」などの地域振興施設の整備についても、市は「湘南海岸公園の中でできないか検討していく」と話した。
再整備計画案は、都市計画公園を「虹ヶ浜」「龍城ヶ丘」「袖ヶ浜」「湘南海岸公園」「高浜台」の5つにゾーン分けして検討。龍城ヶ丘と湘南海岸公園ゾーンは来年度に実施設計に着手し、2016年度中に整備する工程を描いている。
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