振り込め詐欺多発 対昨年で倍増「手渡し型」目立つ
県内で振り込め詐欺による被害が多発している。神奈川県警の調べによると、今年1月から9月8日現在までの振り込め詐欺発生件数は695件で、昨年同期(343件)よりも約2倍増加。被害総額も約23億3千万円となり、昨年同期(8億9千万円)よりも約14億4千万円増加した。
市内でも被害は増加傾向にあり、平塚警察署によれば9月8日現在までに市内で発生した振り込め詐欺は14件で、昨年同期の6件よりも2倍以上増加している。総被害金額は約5290万円だった。
被害者は、60代〜80代までの男性5人と女性9人。高齢の女性を狙ったケースが目立つ。このほかにも、金融機関の窓口で職員が不審に思って振り込みを未然に防いだケースが6件あった。
同署によると、発生した14件の中で最も多い手口は息子や孫を装ったオレオレ詐欺で、現金の詐取方法は犯人が被害者宅に訪れ直接現金を受け取る「手渡し型」が9割を占める。
手渡し型では、「会社の金が入った鞄を電車内で紛失してしまった」といった口実で息子を装った犯人から電話があり、その後駅員や会社の上司を装った別の犯人が電話するなど、複数で犯行におよぶ巧妙な手口が増えているという。
最近では、市役所や税務署の職員を名乗り、「医療費の払い戻しがある」などとし、通帳とカードを持ってATMへ来るよう求める手口の「還付金詐欺」も増加しており、同署では注意を呼び掛けている。
こうした犯罪に対して同署生活安全課では、平塚遊技場組合や郵便局などと協力し、振り込め詐欺への注意を喚起するメッセージを記載したハガキ約1万3千枚を市内高齢者宅に郵送している。
同課では、「電話でお金の話になり不審な点を感じたら、私は大丈夫と過信せず気軽に相談してほしい」と呼びかけている。
不審な電話などがあった場合の相談や通報は、同署【電話】0463・31・0110へ。
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