市民病院 CT・血管撮影機器を導入 肝がん治療などに効果見込む
平塚市民病院は、64列CT検査装置と血管撮影装置が一体化した「IVR―CT」を導入し、1日から本格的な運用を開始した。脳梗塞などの血管性疾患や肝がん、外傷手術などに高い治療効果が期待でき、移動せずにCT検査と血管撮影を行うことで患者の負担軽減や安全性向上にもつながるという。
IVR―CTは、大学病院などで用いられる高性能な64列CT検査と、血管・臓器の透視撮影が同時に行える高性能な医療機器。これまで使用していた血管撮影装置の更新時期に伴い導入を決めた。県内での導入は7月時点で2院のみで、購入価格1億7200万円のうち半額は県の補助金を利用した。
同院によると、CT撮影による3次元映像をもとにした治療が可能で、腫瘍に栄養を送る血管にカテーテルを挿入して抗がん剤を注入したり、血管を塞栓して止血したりといった治療に効果を見込めるという。CT検査と血管撮影を別々の部屋で行っていた従来と比べ、往復時間と撮影時間の短縮も可能になる。
同院では「機器の導入により、世界最高クラスの医療を提供できる状態にある」と話し、各診療科と連携して救急・先進医療の提供を目指すとしている。
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