高久製パン 平塚産食材で新商品 国の支援受け開発へ
平塚産の湘南しらすと赤玉ねぎの湘南レッド、キヌヒカリ米を材料に新商品「ライスロールパン」を開発・販売する高久製パン(市内老松町)の取り組みが、国の地域産業資源活用事業計画に認定された。ご当地パンとしてブランド化を図り、地元漁業や農業などの活性化も目指す。
2月13日、平塚市役所で認定書の交付式があった。同社の高久榮二社長と関東経済産業局や農政局、県、平塚商工会議所などの関係者らが出席。落合克宏市長が立ち会った。
認定書を受け取った高久社長は「国からお墨付きをもらい、身が引き締まる思い。ヒットした弦斎カレーパンの販路にライスロールパンを乗せて湘南ひらつかを広めたい」と話した。試作パンを試食した落合市長は「農業や漁業との連携で新たな物を売り出し、平塚の名産品になってほしい」と期待を寄せた。
ライスロールパンの原材料には神奈川県が指定した地域産業資源を使用するのが特徴。湘南しらすは釜揚げ加工し、ミネラル豊富なしらすの茹で汁も加えてパンに旨味を出す。湘南レッドは家庭での需要が少ない大玉サイズのものを使用。キヌヒカリの御飯をパン生地に練り込む。
湘南レッドの収穫後、7〜8月頃から同社ベーカリーや百貨店、地元のイベントなどで試験販売を行う。本格的な販売は秋以降。価格は1個150〜200円程度を予定しているという。
同計画は、都道府県が指定した地域の農林水産物や鉱工業品、観光資源を生かして中小企業が新しい商品・サービスの開発や需要開拓を行う取り組み。認定を受けると、補助金や専門家によるアドバイスなど総合的な支援を得られる。2008年度以降、県内では16件の事業計画が認定された。市内では初めて。
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