平塚市は、いじめの未然防止や早期対応など総合的ないじめ対策を推進するために「いじめ防止基本方針」の素案をまとめ、発表した。児童生徒の生命や心身に被害が及ぶ重大事態が発生した場合は調査を行うことなどを盛り込んだ。
同素案では、「いじめは人間として絶対に許されない行為」と明記。特に嫌がらせや仲間はずれなどの暴力を伴わないいじめは、多くの児童生徒が被害者と加害者に入れ替わって経験することがあり、いじめは全ての子どもに起こり得るものという基本認識を示した。
いじめの未然防止や早期発見・解決を図るために市が取り組む対策として、相談・通報体制の整備、臨床心理士らの学校への派遣、家庭や地域・関係機関との連携などをあげた。いじめが犯罪行為として取り扱われる場合は警察署に通報し、援助を求める。学校は定期的なアンケート調査や教育相談を実施するほか、いじめを受けた児童生徒とそれを知らせてきた子どもを最後まで守り通して支援、いじめをした生徒児童に対する指導と保護者への助言などを行う。
いじめを苦に自殺を企てたり、心身や財産に被害が及んだり、学校を相当期間欠席する重大事態が発生した場合の対処についても素案に示した。学校または、弁護士や学識経験者らで構成する調査委員会が調査を行い、市長の判断で再調査もできることとしている。
市は2月末を目途に基本方針を策定する予定だ。素案に対する意見募集を2月13日まで実施中。公共施設と市HPで閲覧できる。
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