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東曜印房 匠が彫る印章は技商相伝の集大成
成人、就職、卒業、結婚、出産―。人生の節目、門出にあつらえる一生物の「はんこ」。自分で買う事もあれば、誰かに贈る事もある日本独特の印章だ。それを使うとき、人は人を思い出す。
東曜印房は四代目・水嶋祥貴氏の曾祖父・彦蔵が興し、祖父の英耀(ひであき)が技術を確立、父の健が隆盛させ、今年、創業111年を迎える老舗である。
20歳から4年間修業に出た祥貴氏は商いの何たるかを学び家業に入ったがある想いがあった。「彫れない自分が恥ずかしい」―。それから1年しないうちに英耀が天寿を全うし、受けた仕事はその弟子に依頼。いずれ継ぐ者の想いには拍車がかかり、技を祖父が立ち上げに加わった印章高等職業訓練校に求め、努力を惜しまなかった。
店には「以前作ってもらったものが気に入っていて」と来る顧客もいる。顧客のお気に入りは祖父の作品。「先代、先々代の仕事を私がきちんとやらなければ、あの世で合わせる顔がない」。素材、デザイン等見て決める事が多いからメールや電話では受けない。その代わり、この世に1本しかない印章にはその人の人柄まで彫り込む。祖父が残してくれた印刀を握って。「極端な話、自分が死んでもはんこは残る」。祥貴氏が彫る1本は明治から続く技商相伝の集大成。新時代にもきっと残り続ける。
111年を記念して、111万円、11万1千円、1万1千100円の象牙印を用意している。
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