平塚江南高校(土佐明美校長)がこのほど、国が指定するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に選ばれた。科学技術や理数教育に重点を置く高校が対象で、指定期間は4月1日から5年間。新たに組み立てたカリキュラムのもと、情報通信技術(ICT)を活用した教育などに取り組む。
2020年度入学の新1年生以降が新カリキュラムの対象。国語や数学といった通常の授業に加え、同校が新たに設けた「共創・探究」「自然科学研究」「学術英語」など独自の教科・科目を学ぶ。地元の企業や大学と連携した「サイエンスインターンシップ」や、少人数制のゼミ活動にも取り組む。また情報活用能力の向上を目指し、生徒一人一人にタブレットを持たせた学習も行う。
同校は神奈川県教育委員会が進める「理数教育推進校」と「学力向上進学重点校エントリー校」の指定を受けていることを踏まえ、SSH指定を最終目標に掲げ、教育の改善に取り組んできた。
18年度に1度、SSH認定のための申請をするも、条件等を満たせず不採択になっている。19年度の再申請時には、それまで3年生で履修していた「情報」の科目を1、2年生で学べるようにするといった授業のカリキュラム改編に取り組んだ。また2年時の進路選択で文系と理系に分かれることで、文系生徒の理数離れが問題視されたことを受け、新設した「数理・統計と情報」の科目で補う計画などが評価され、採用につながった。
土佐校長は「詰め込み型ではなく、自ら考え物事に取り組む力が大切」とし「生徒の成長につながるよう、学校全体のこととして取り組んでいきたい」と話している。
県内では過去に、横須賀高校や相模原高校がSSHに採用されている。2020年度は平塚江南高校のほか、厚木高校、横浜サイエンスフロンティア高校が選ばれた。
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