大型商業施設「ららぽーと」などを視野に検討が進められている、市内天沼の日産車体湘南工場第一地区の跡地利用について、地元経済人らで組織している平塚青年会議所シニア会が12日、三井不動産(株)をホテルサンライフガーデンに招いて、現段階の構想案に関する説明を求めた。同社は現在、日産車体や日産、平塚市から土地活用の相談を受けている。
現在の構想案は、19・1haの跡地について、住居系・工業系・商業系・公共公益系の活用を複合的に展開していこうというもの。三井不動産は「協議をしている最中で確定はしていない」と強調しながら、宅地には戸建やマンション、公共地には東西幹線道路などを整備する案を明かした。
商業系の土地利用について、三井不動産は「(平塚市の消費は)高級衣料品や貴金属などをはじめ、全般的に市外流出傾向にある。商業環境に関する魅力づくりが課題と想定される」と説明した。
「ららぽーと」など大型商施設の導入には、「秦野・大磯・二宮など西側に広い商圏が考えられる。相模川が心理的ストレスになるが、茅ヶ崎からも引き込みたい。日本、湘南初のテナントを誘致すれば、他都市との差別化にもなる」とし、市外からの消費流入といった効果を利点に挙げた。
また、地元企業や商店との共存については、「ららぽーと」のある横浜などの例を挙げて「駅周辺の売上が底上げされている」とし、「平塚でも市全体の活性化や賑わいづくりに貢献できれば」と話していた。
当日招かれた市商店街連合会の升水一義会長は冒頭の挨拶で、「今は都市間競争の時代。商店街の力を結集してもなかなか勝てるものでもない。日本を代表する企業に開発してもらうことで、明るい平塚が築けるのではと期待を抱いている。ただ、不採算だとすぐ撤退する大企業の論理と街に骨を埋める我々と(スタンスが)違う。そこを見極めないと」と、街づくりを見据えた開発を求めていた。
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