伊豆ゆかりの画家 一堂に 美術館で友好都市提携記念展
平塚市と伊豆市の友好都市提携を記念した日本画展「伊豆市コレクションによる天才たちの若き日 横山大観から速水御舟(はやみぎょしゅう)まで」が、市美術館で10月12日から始まる。伊豆とゆかりの深い画家が残した若き日の作品から、近代日本画の魅力を紹介する。
記念展では、江戸時代から続く修善寺の「新井旅館」三代目・相原寛太郎氏(1875〜1945)が収集した作品を中心に64点を展示する。
明治から大正にかけて、伊豆には多くの芸術家が静養や作品制作のために訪れた。自身も日本画を学んだ相原氏は、家業を継いだ後も横山大観をはじめとした画家と交友を持ったという。病気療養のために修善寺で暮らした安田靫彦(ゆきひこ)との出会いを機に親交の輪を広げ、速水御舟や今村紫紅(しこう)、小林古径(こけい)ら気鋭画家の支援にも尽力。紫紅や靫彦は、後年に大磯や小田原などで暮らしたこともあり、湘南地域にとってもゆかりのある画家として知られている。
市によると、展示品は各画家の作風が確立される以前に描かれたものが多く、将来の大成を予感させる精巧な技術や迫力を味わえるという。
11月24日まで。午前9時30分から午後5時。月曜休館(祝日の際は開館、10月15日は休館)。
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関連事業として、草薙奈津子館長による講演会「天才たちの若き日」が、10月27日午後2時から行われる。10月19日と11月10日午後2時からは、学芸員のギャラリートークも予定。いずれも申し込み不要。講演会は先着順。その他の事業は以下の通り。
市博物館▽伊豆半島の地層から見つかったサンゴ礁の生物の化石を紹介(10月12日〜11月24日)/伊豆に伝わる昔話の語り(10月27日・11月10日、午後1時20分〜)
市中央図書館▽友好都市に関連する図書などの展示(10月1日〜11月30日)/伊豆市、花巻市などに関連する映画の上映(10月6日・20日・27日・11月10日・17日、午後2時〜)
問い合わせは市美術館【電話】0463・35・2111。
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