「鉢花の女王」とも呼ばれるシクラメンの出荷が最盛期を迎えている。平塚の特産物であり、県内有数の出荷量を誇るシクラメン。贈答花や冬の鑑賞花として人気が高く「神奈川の名産100選」に選ばれている。
審査員が各農園へ赴き生育状況などを評価する立毛品評会で、今年の平塚市の金賞をとった真壁花園(万田943/【電話】0463・31・7550)では、ビニールハウスで育った約7千鉢の出荷に追われている。
2代目園主の真壁達雄さんは、「今年は残暑が少なかった気候が好影響し、例年になく花も鮮やか。最高の出来栄え」と話す。
シクラメンは花の寿命が長く、風通しの良い場所などを選ぶことで5月頃まで花が咲き続け、細目な手入れで翌年も楽しめるという。近年は「室内でも育てやすいと、小型サイズを購入される若い人が増えた。贈答依頼も多い」という。
同園で特に人気なのは新品種、ろうそくの炎のような花の色が特徴の「ラブキャンドルフォーエバー」と蘭の花のような「プルマージュウェーブ」。真壁さんは「珍しいって喜んでくれる。私はやっぱり定番の真っ赤なシクラメンが馴染みあるかな」と笑った。
JA湘南管内では、鉢物部会に所属する8軒の農家がシクラメン生産に携わっている。平塚市のシクラメンは、栽培種が豊富なことが特徴。30種以上が生産され、東京や横浜など近隣の市場へ出荷されるほか、JA湘南のあさつゆ広場(【電話】0463・59・8304)や各園の直売所などで販売されている。
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