平塚警察署管内で10月15日現在、今年の振り込め詐欺被害件数が79件となり、総額1億円を突破した。詐欺の手口が複雑化しており、同署はSNSなどを活用し、市民に注意を呼び掛けている。
同署によると、今年の振り込め詐欺被害件数は79件、被害総額はおよそ1憶2632万円に上る。前年同時期比で41件増、前年の総被害額をおよそ1900万円上回る。
振り込め詐欺の新手口として増えているのがキャッシュカードや現金の「手交付型」。弁護士や警察官、役所職員を名乗る犯人が「税金の滞納がある」「仮想通貨で失敗し融通してほしい」などと不安をあおった後、「受け子」と呼ばれる犯人が被害者宅などを訪れ、直接キャッシュカードや現金を受け取る仕組みだ。
9月14日から21日にかけて、80代女性が同様の手口にだまされ、3回にわたり現金合計1900万円を取られた。9月18日から21日にかけて70代男性が800万円を取られたケースもある。
受け子の多くは職員を装った若者で▽スーツのサイズが合っていない▽ネクタイが結べていない▽茶髪やピアス、マスクで顔を隠している、といった特徴があるという。
こうした犯罪を受け同署は今年3月、「特殊詐欺緊急対策プロジェクト」を発足させた。各課が横断的にチームを組み市民からの通報を分析、発足から現在まで2件検挙した。また今年8月には短文投稿型SNS「ツイッター」を活用した情報発信サービスを開始、市内の犯罪情報だけでなく交通情報を随時発信する。
問い合わせは、同署【電話】0463・31・0110。ツイッター【平塚警察署】ボウハンジャー@hiratsukapolice
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