平塚競輪場に所属する三ツ井勉選手(64)の最高齢勝利記録の更新セレモニーが4日、同所で開かれた。地元選手の偉業を称える大勢のファンの前で、三ツ井選手が喜びを報告した。=中面に関連記事「人物風土記」
三ツ井選手は、取手競輪場で行われた11月23日の第1レースで1着を獲得。64歳1カ月13日での勝利は、これまでの記録だった64歳0カ月17日を上回り、24年ぶりに最高齢勝利を更新した。
セレモニーでは、司会者から「無事之名馬(ぶじこれめいば)の活躍」と紹介されて三ツ井選手が登壇すると、「おめでとう」「まだまだやれる」といった激励の声や拍手を一身に浴びた。長男で同じ競輪選手の武さんも祝福に駆けつけ、照れくさそうに花束を受け取っていた。
レースは先頭の選手から離されるも、ラスト1周で追いつきゴール手前で鋭く伸びて差し切る力強い内容だった。ステージ上で当時のレース映像も流され、三ツ井選手は「マークしていた選手のおかげで勝てた」と解説し、「記録更新はレース後に記者から言われて初めて知った」とエピソードを披露した。
三ツ井選手は高校卒業後、3年間の会社勤めを経て競輪学校に入学。デビューは1980年4月で、通算成績は3048戦で1着351回(12月3日時点)。今季の成績は選手登録が取り消される位置におり、引退を示唆する場面もあったが、「残りのレースも全力で頑張りたい」と決意を示した。今後は来年1月15日の川崎競輪場でのレースに出走予定という。
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