落合克宏市長と教育長、教育委員が17日の総合教育会議で、教育行政の基本方針「平塚市教育大綱」の改訂について議論し、「学校における安全対策を強化する」との記述を新たに明文化することに合意した。土屋小学校児童れき死事故を受けての対応と見られる。
教育大綱は、地域の実情に応じた教育や文化振興を展開するため、その基本方針を自治体ごとに定めたもの。平塚市では、2016年策定の教育大綱が実施期間の4年を終了するに伴い、20年度から施行する大綱について改訂を進めている。
市教委は昨年10月、現行の大綱を踏襲する素案を策定、パブリックコメントを実施していた。
素案は「未来の礎を築く教育のまち平塚」を基本理念とし、3つの基本方針〈【1】確かな学力と豊かな育ちを培う教育環境の充実【2】子どもの育ちを支援する環境の充実【3】学術・文化やスポーツ活動にふれあう環境の充実〉と各条文からなる。
教育会議では素案の改訂について、パブコメで寄せられた「学校現場ではソフト面に係る安心・安全対策も重要」との意見を重視。委員も「ハード面だけではなく、危機管理や事故があった際の対応、命を預かる意識が必要だ」と指摘した。議論の背景には、土屋小学校でのれき死事故が念頭にあったと見られる。
市長や委員は大綱の基本方針【2】の条文について「学校における安全対策を強化する」の文言を加えることで合意した。大綱の内容は2月に発表する見通し。教育委員会は今後、学校での事故防止や事故対応など対策を検討することになる。
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