平塚駅南側エリアの市営「八重咲町公園第一駐輪場」の増設整備が10月1日から進められている。事業主体は公益財団法人平塚市まちづくり財団。現状の382台から約1・5倍となる587台収容に増設され、来年3月の完成を目指す。
八重咲町公園第一駐輪場は、通勤や通学での定期利用と商業施設での買い物客などを見込んだ一時利用を合わせて382台を収容する駐輪場として、1992(平成4)年に開設された。
増設工事は10月1日から12月末までを第一期、来年1月から3月までを第2期として着工。上下、左右にスライドする2段式駐輪ラックを設置し、段階的に578台へ収容台数を増設する。着工にあたり一時利用は廃止となり、工事終了後も継続する。
また老朽化に伴い、屋根や支柱はサビによる腐食が進んでおり、近年大型化する台風に備える必要があると判断。増設整備に合わせて屋根も改修される。
収容台数に南北で差
主に通勤者や通学者などで占める定期利用については、北側エリアで収容台数に余裕があり、さらなる需要が見込めない一方で、南側エリアにおいては満車状態が続いていた。
平塚市が2018年に調査した「駅南側の定期駐輪需要」によると、「なぎざプロムナード」から西側のエリアは、駅南側居住者の137台が近隣駐輪場が満車のため、北側駐輪場の定期利用を申請。八重咲町公園など5箇所の駐輪場で、81台が空きを求めて待機していた。
市交通政策課は今後、「利用を控えている潜在需要を視野に入れながら適地確保に努めると共に、既存施設の一時利用を定期利用への転用を検討してニーズに応えたい」と話している。
同駐輪場の増設整備は市民の自転車活用推進を目的に、市が2020年度から2027年度までを期間として策定した「平塚市自転車活用計画」に基づく事業。ニーズを把握した上で駐輪環境整備を進めるとして、市と市営駐輪場の委託を受けた同財団で整備方針の協議を重ねてきた。
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