ベルマーレ
坂本社長が市長表敬
国際交流試合主催で
5月10日
平塚市内では2022年4月1日現在、65歳以上の高齢者が7万3323人に上り、総人口25万6087人に対して高齢化率は28・6%だった。25年には高齢化率が29%を超えると推測され、高齢化と共にリスクが高まる認知症への対応が急務だ。9月21日は「世界アルツハイマーデー」。市内で認知症当時者や家族に寄り添う施設を、本紙記者が訪ねた。
平塚市には、家族をひとつの単位として一体的に認知症支援を行う「認知症の人と家族の一体的支援プログラム」を実践している施設が2つある。
同プログラムは、昨年から地域支援事業として事業化されたもので、家族と本人が共に活動を楽しむことで、お互いの思いのずれや葛藤を調整し再構築を図っていくもの。他の家族と出会うことで、多様な関係性の在り方の気づきを得ることもできるという。
空き家活用し認知症カフェ
「SHIGETAハウス」は、認知症になっても安心して暮らせる街づくりを目指そうと、認知症専門医で東京慈恵会医科大学教授の繁田雅弘さんが、市内立野町にある空き家状態だった実家を活動拠点として、19年6月に開所。毎月第2・4火曜の午後1時〜3時に「平塚カフェ」を開催している。カフェには、繁田さんのほかに、保健師や介護福祉士、薬剤師、看護師などが登録しており、多職種が連携して利用者を受け入れている。
繁田さんは「居場所としての役割はもちろん、認知症当事者とその家族だと素直に話せないこともある。他の家族や当事者と出会うことで、孤独や悩みなどを理解できるようになり、より関係性を深めることができる」と意義を話す。
音楽で交流
西部福祉会館(公所)を拠点に活動する「音楽ひろば」は、日本音楽医療福祉協会の落合洋司さんが今年2月に立ち上げた。音楽ひろばでは、フルートとウクレレの演奏に合わせて、童謡などの歌を歌ったり、タマゴマラカスを手に持って鳴らしたりと、認知症当事者とその家族、医療介護者などが一緒になって楽しむ交流サロンとしての役割りを担う。
落合さんは「音楽は心の癒し。不安やストレスなど心理状態が原因で現れる行動・心理症状への緩和になれば。歌って集って心安らぐ広場にしたい」と話している。
開催は毎月第1・3水曜日の午後1時〜3時。
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地域に喜ばれる駅ビルに5月9日 |
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