古澤氏返り咲き 県議選 中郡/現職敗れる 足柄上郡/無投票再選
第17回統一地方選挙の神奈川県議会議員選挙中郡選挙区は10日に投開票がおこなわれ、元職の古澤時衛氏(自民)が2期目に挑んだ村田邦子氏(無所属)を2238票の差をつけ破り、返り咲きを果たした。得票数は古澤氏が1万3518票(大磯町/6736票、二宮町/6782票)、村田氏が1万1280票(大磯町/5537票、二宮町/5743票)。投票率は大磯町/45・47%、二宮町/51・41%。
二度の負けはあり得ない―。前回選挙で村田氏に196票差という僅差で敗れた古澤氏。今回の選挙戦、古澤陣営では同氏を県政へ必ずカムバックさせるという使命感が漲っていた。選挙運動で古澤氏は、地震対策の全面的見直しや横浜一極集中を打破する県政改革、命と生活を守る社会の実現などを掲げ、河野太郎衆議院議員との二人三脚で選挙区内を回り、支持を訴えた。
開票当夜。国道沿いの選挙事務所には後援会役員や支援者ら50人以上が集まり、テレビの選挙速報を見守っていた。午後10時40分過ぎ、当確の知らせが届くと支持者から一斉に喜びの声を上げた。古澤氏は「皆さんが総力あげて戦ってくれた賜物。中郡の県政における空白の4年間を埋めてほしいという、有権者の意思を感じた。経験と実行力を活かし、より良い神奈川を実現していく。まずは災害に強い町づくりだ」と決意を述べた。古澤氏を支えた河野衆議院議員は「(議席を取り戻したことで)県政がパワーアップする。中郡から県議会議長を出すのも夢ではない」と語った。
また、翌日には報告会が開かれ、河野代議士、大磯・二宮の両町長や町議、支援者らが大勢参加。古澤氏は「県政改革は急務。中郡の旧吉田邸再建と砂浜再生など課題は山積だが、歩みを進めていく」と強調した。
一方、敗れた村田氏の事務所では、集まった支持者らはまさかの落選に落胆の表情を浮かべていた。村田氏は「やるべきことはやった上での結果。残念だが真摯に受け止めたい。今回の選挙戦では若い人たちもたくさん手伝ってくれた。支持してくれた多くの人に報いることができなく申し訳ない」と語った。
杉本氏2期目へ
中井町を含む足柄上郡選挙区では現職で1期目の杉本透氏(自民)ひとりの立候補だったため、無投票で再選が決まっている。同選挙区では平成7年の統一地方選挙以来16年ぶりとなる無投票。
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