中井町 環境モニター募集 謝礼に地域通貨「きら」
ごみの減量化や資源化、二酸化炭素排出量の削減に向けて、中井町はエコモニター事業を実施する。家庭から出る燃えるごみの種類や量を調べたり、直射日光を遮る植物のカーテンを育成したりする町民モニターを募集。モニターからの調査報告は環境に優しい生活スタイルの提案・推進や町の環境施策などに反映していく予定だ。また、エコモニターには謝礼として、新しく導入した地域通貨「きら」が支払われる。
新規事業の「なかいエコモニター事業」は、町民と行政の協働による環境を守る取り組みの一つ。モニターから寄せられた報告結果を町の環境施策の基礎資料に活かしていく。エコモニターは4項目で募集中。内容と期間、募集人数は次のとおり。
▽ごみの組成分析モニター/家庭から出る燃えるごみを【1】紙類【2】衣類【3】プラ・ビニール【4】生ごみ【5】その他に分別し、それぞれの量を計る。毎月報告書を環境経済課へ提出する。第1回=6月1日〜8月31日。第2回=11月1日〜平成24年1月31日。各回10名。
▽手動生ごみ処理機モニター/生ごみの量と、町が貸し出す手動生ごみ処理機でどの程度生ごみを減量できるかを調べる。毎月報告書に記入して提出。第1回=6月1日〜8月31日。第2回=11月1日〜平成24年1月31日。各回5名。
▽環境家計簿モニター/電気・ガス・水道・灯油・ガソリンの使用量とごみの排出量から、普段の生活でどのくらい二酸化炭素を排出しているか、環境家計簿を使って調べる。2カ月ごとに報告書を提出。期間は6月1日〜平成24年5月31日。10名募集。
▽グリーンカーテンモニター/朝顔などのつる性植物を植栽してグリーンカーテンを設け、それがある部屋とない部屋との室温差を調べる。毎月報告書を提出。植物の種(苗)とプランター、室温計は町が配布する。ネットや支柱、土は各自用意。期間は植物が生育する春から夏まで。10名。
応募方法は所定の申込書に必要事項を記入し、中井町環境経済課へ提出。郵送・ファックス、電子メールでも受付。用紙は同課窓口と井ノ口公民館に置いてあるほか、町のホームページからダウンロードすることもできる。
経済活性化へ地域通貨
エコモニターには中井町内だけで使用できる地域通貨「きら」で謝礼が支払われる。1きらは1円に相当。謝礼は、ごみの組成分析・手動生ごみ処理機モニターが4500きら(3カ月)、環境家計簿モニターは6000きら(12カ月)、グリーンカーテンモニター2000きら(育成期間)。
「きら」は今後、町の美化運動などの協力者・団体へ交付していく。町民の地域貢献活動を盛んにしていくのと同時に、地元経済の活性化を図ることがねらい。現在、コンビニエンスストアや飲食店、小売店など20店舗以上が「きら」取扱店に登録している。
町環境経済課では「手動生ごみ処理機やグリーンカーテンの普及は節電効果にもつながる。エコモニターは子どもたちが楽しみながらできる内容なので、環境教育の一環としてもぜひ家族ぐるみで取り組んでほしい」と話している。
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