大磯虫窪菅原神社 鎮座300年の記念祭 祭神像掛軸を公開
学問の神様で知られる菅原道真公を祀る、大磯町虫窪の菅原神社が現在の場所に鎮座して300年を迎え、7日に記念祭が行われた。大きな災害が起こることもなく、地域の安全を守り続けた神社へ氏子総代や役員、地区住民らが感謝の祈りを捧げた。
記念祭には来賓として中崎久雄大磯町長と古澤時衛県議会議員をはじめ、近隣の黒岩神社や鷹取神社などの宮総代と役員らも参列。菅原神社宮司を兼務する六所神社の柳田直継宮司が祝詞(のりと)をあげ、装束を身に着けた巫女による浦安の舞が奉納された。参列者が神前に玉串を捧げ、長年に渡り地域の安全を守り続けてきた鎮守に感謝した。
「つつがなく神事が済み、道真公も喜んでいることと拝察する。菅原神社は古い歴史が分かっている神社であり、この記録を後世に伝え、地域が仲よく暮らしていってほしい」と柳田宮司。神事の後、御神酒(おみき)や供え物を下げて飲食する直会(なおらい)と、和太鼓や邦楽などの余興もあり、参加者たちは親睦を図った。
また、江戸時代の作と伝わる、祭神像を描いた掛軸を一般公開。町が文化財調査を実施した10年前、社殿から御神木の天神像とともに見つかったものだという。虫窪の歴史に関する資料や古い写真なども展示され、年配の来場者らが懐かしそうに見学していた。
同神社総代を務める土方重治さん=中面『人物風土記』で紹介=は「虫窪地区はこの300年間、大きな災害や事故もなく、歴史を刻んできた。これからも神様がこの地域と人々をお守りしてくださいますように」と祈念していた。
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