中井町議会 定数12人へ削減 次回選挙から施行
中井町議会は第1回定例会最終日の15日、議員定数を現行の14人から2人削減した12人にする条例改正案を賛成多数で可決した。次回2015年の選挙から適用する。また、今定例会では議会基本条例が制定された。
「県内市町村議会の動向や効率的な議会運営を考慮し、議会改革検討協議会で審議を重ねた結果」。最終日に議員定数を削減する条例改正案を提出した小清水招男議員は、本会議で提案理由をそう説明した。
その後の討論では反対の立場から小沢長男議員が発言。「議員定数削減と行政の合理化を一緒にするべきではない。単なる削減は少数意見の排除につながり、議会制民主主義が成熟しない」と述べた。賛成討論には成川保美議員と戸村裕司議員が登壇。町の財政運営が厳しいなか、議員報酬削減を求める町民の声があること、6日に可決した議会基本条例によって町民の多様な意見を聞く機会を確保したことなどをあげて定数削減を支持した。採択は賛成12・反対1で可決した。
同町議会では2011年7月に全議員で構成する議会改革検討協議会を設立。地方議会を視察し、学識経験者から意見を聞きながら定数の適正化や議員のあり方などを検討してきた。
議会の適正人数については「削れるのは自分の身だけ」という考えで1減13人にする案から、4減10人が望ましいとする意見まであったという。議論の末、半数の議員が2減12人とする案に落ち着き、今定例会で削減案が提出された。
近隣町でも定数削減
議員定数を見直す動きは近隣の議会でも現れている。大井町議会は2010年に16人を14人に削減。開成町議会は2011年4月の町議選から2人少ない定数12人に。箱根町議会はこの3月定例会で15人から1減の14人とする条例改正を可決した。
新年度予算など25議案を可決
第1回定例会では2013年度一般会計予算や交通災害見舞金条例を廃止する条例、新型インフルエンザ等対策本部条例など25議案が可決された。
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