町民の健康づくりに力を入れる大磯町の健康増進事業「おあしす24健康おおいぞ」。今年度は民間企業や大学と協力し、新たな取り組みをスタートさせた。6月からは県との連携で「かながわ保健指導モデル事業」も始まり、一層の拡充が図られる。
おあしす24は、保健師や管理栄養士が町内各地区を訪問し、健康に関する講話や相談のほか、血圧や骨密度の検査などを行う同町の独自事業。地域の健康サロンとして過去2年間で約330回開催し、4600人以上が参加している。3年目となる今年度は、産(民間企業)・学(教育機関)・官(行政)連携で、健康寿命を延ばすための3つの予防に重点を置く。
一つは、身体機能低下の予防だ。体を動かしたり支えたりするために大切な骨や筋力の衰えを防ぐ「ロコモ予防」に力を入れる。
6月4日に茶屋町公民館で行われたおあしす24では、医療機器メーカーアルケアが開発した下肢筋力測定器で脚力をチェック。日頃からできる足のトレーニング法などを解説した。この測定は、6月中の他会場でも行う。
さらに、町内の生沢・高麗・東町を「筋力強化モデル地区」として、東海大学体育学部の中村豊教授や学生の協力を得て筋力維持の運動プログラム指導を毎月1回、12月まで行い、これらの結果から効果を検証する。
第二の予防は、生活習慣病の重症化予防。これは、神奈川県の保健指導モデル事業の一環でもある。
国保の特定健康診査受診者から数値が悪い人や生活習慣病の重症化の恐れがある人を抽出し、家庭を訪問しての受診勧奨やグループ支援による積極的な保健指導などを行い、生活習慣の改善を促す。担当の町スポーツ健康課健康増進係では「現在は対象者の抽出中で、具体的な指導などは6月下旬からを予定している」と話す。この事業は2013年6月から2015年度まで行われ、同町のほか海老名市と寒川町も選ばれている。
第3の予防は、幼稚園などを訪問して行う若い世代の予防。子育て相談とあわせて生活習慣病や疾病予防についての知識を指導することで、将来的な疾病を未然に防ぐ狙いだ。
おあしす24は、今後も定期的に町内各地で開催する。同課では「これらの事業に参加していただくことで、健康づくりの意識が高い方が地域に増えていけば」と話す。
肺炎球菌の予防接種開始
大磯町では6月から、高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種事業を開始した。
対象は、町内在住の75歳以上の人または後期高齢者医療被保険者証が交付されている人で、5年以内に肺炎球菌のワクチンを接種していない人。期間は2014年3月31日(月)までで、中郡医師会大磯班の協力医療機関13カ所(要事前予約)で接種を受けられる。費用のうち3千円を町が負担し、自己負担は5千円となる。詳細は町スポーツ健康課健康増進係【電話】0463・61・4100。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|