神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

鴨たちと作る大磯の米 町内有志が初挑戦

社会

公開:2013年8月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
川路さんの「そら行け!」の声とともに、一斉に田んぼへ駆け出る元気なアイガモたち
川路さんの「そら行け!」の声とともに、一斉に田んぼへ駆け出る元気なアイガモたち

 大磯の町民有志が、県内でも数少ないアイガモ農法による米作りに挑戦している。水田の雑草や害虫を食べてくれるアイガモの世話を担当している川路勇さんは、残暑の日差しが降り注ぐ西小磯の田んぼで、小さな相棒たちとともに秋の収穫に思いを馳せる。

 米作りを行っているのは大磯海岸で地引網を行っている台舟(だいふね)の有志メンバー。無農薬の米作りは今年で4年目となる。休耕田の活用とともに、自分たちで稲作と収穫を楽しむために始めたが、現在では大磯市で米を販売するほか、地引網客へのもてなし料理にも使われている。

 九州で生まれた川路さんは、実家が農家だったこともあり、米作りに積極的に参加していた。大磯での稲作は「無農薬だったから、毎年雑草とりや防虫対策が大変だった」という。

 そこで今年から、アイガモ農法に初挑戦。アイガモたちの世話やしつけの方法は、全て独学で勉強したという。地引網で使えなくなった古い網を活用し、竹や板と組み合わせた鴨小屋も仲間との手作りだ。

 アイガモたちの仕事は毎日午前10時頃と午後4時頃だ。小屋の扉が開かれ、48羽のアイガモたちが我先にと稲の間に消えてゆくと、風の駆け抜ける水田には「ガーガー」と元気な声が響く。雑草や害虫を食べるだけでなく、アイガモたちが水田を程よく撹拌することで、稲にたっぷりの空気と栄養が送られる。川路さんは「しっかりと稲が育ち、とても良い出来ですよ」と満面の笑み。

 6月に初めて水田に放った時は手のひらに収まるくらいの大きさだったアイガモたち。わずか2カ月ほどで1・5kgほどまで成長した。米の収穫は10月下旬から11月頃の予定で、アイガモたちは収穫直前まで米作りを手伝うという。
 

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

アンジェが全国3位

二宮町ダンススタジオ

アンジェが全国3位

コンクールに落語で挑戦

4月26日

「盲導犬すごい」の先へ

二宮在住板嶌さん

「盲導犬すごい」の先へ

共生社会 考える機会に

4月26日

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook