大磯町の照ヶ崎海岸で10月14日、水と緑の環境ネットワークの会が塩づくり体験を実施した。今年で5回目となるこの企画では、江戸時代に行われていたという製塩方法を再現し、ミネラルたっぷりの天然塩を作った。
秋晴れの照ヶ崎海岸で、水しぶきがあがる。波打ち際ではなく、海岸に敷かれたビニールシートの塩田だ。
同会の塩づくり体験に参加したのは親子82人。大磯町や二宮町など近郊はもちろん、遠くは都内や横浜からの参加者もいる。約2・5m四方の塩田に浜から汲んだ海水を撒き、これを乾燥させて塩を作る。ただ撒くだけでなく、飛び散るような細かいしぶきを作るのがコツで、小学生と保護者が手桶で元気よく塩田に水を張った。
塩田が乾くまでの間は、ライフジャケットの早着替え競争や海岸清掃も実施。爽やかな秋風とともに海辺を楽しんだ。
昼食のあとは、いよいよ精製作業がスタート。濃縮された海水をさらに煮詰め、できた塩を集めて完成となる。できあがった塩に参加者は「しょっぱいだけでなく、甘みを感じる」と満足気。ライフジャケット早着替え競争でも優勝した大磯小学校4年の鈴木智也くんは「1年生の時も自由研究で塩づくりをしたけれど、今日は違う方法で勉強になった」と話した。
塩づくりを指導した同会の原一宏さんは、能登で古来の製塩法を勉強したという。「大磯は海水の質も良いので、塩づくりに良い場所。昔の塩づくりを海のある町の子どもたちにも体験してもらえたら」と話す。
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