英語の観光ガイド作成 大磯の英会話サークル
大磯町の英会話サークルKENECのメンバーたちが英語による地元の観光ガイド冊子「Walk around Oiso〜大磯ぶら歩き〜」を作成した。鴫立庵や旧島崎藤村邸、アオバトが飛来する照ヶ崎海岸など大磯の見どころを挿絵とともに紹介している。
「英語で書かれた大磯のガイドがないのなら、勉強も兼ねて作ってみたらどうだろう」。昨年秋、同サークルを主宰する永山健一郎さんが提案した。
テーマを設けて英語でディスカッションを行うAクラスの会員たちが「活動の実績にも思い出にもなる」とこれに応じ、ガイド作りを開始。既存の観光パンフレットなどを参考に町内のおもな名所・旧跡16地点を選び出した。一人2、3カ所ずつ受け持ち、図書館で資料を調べたり、現地に何度も足を運んで状況を確認したりして英語で紹介文をまとめた。
作成にあたっては外国人に分かりやすく読んでもらうことを意識したという。東海道の松並木の案内では、江戸と京都を結ぶ大動脈として徳川将軍の時代に東海道が整備されたことや、宿場だった大磯は旅人が宿に泊まり、茶店で休憩したところであると解説した。
また、冊子には写真ではなく、挿絵を掲載したのが特徴。町立図書館で大磯の風景画展を開いたことがある永山さんが描いた。「写真で見せるより、実際にどんな場所か見学に行ってみようと興味を持ってもらえるのでは」と永山さん。2020年開催の東京オリンピックを機に多くの外国人が大磯を訪れることも予想されており、町の産業観光課へ1冊届けた。
町によると、外国語で書かれた公式の観光案内はないそうで、永山さんは「外国人の観光客に向けてこの英語ガイドが役に立てたらうれしい」と期待を抱く。 冊子はカラー17ページA5サイズ。裏表紙は手描きの散策マップになっている。
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