可憐な梅 見頃に 二宮町で和楽器の演奏も
暦の上ではもう春。日増しに暖かくなる陽気に誘われて、梅の開花の便りが届いている。今年は2月に入って気温の高い日があったことから開花も順調で、大磯町や二宮町の観梅スポットはまさに見頃のピーク。のんびり地元散策を楽しんでみては。
大磯町の梅といえば大磯駅近くの地福寺だ。文豪・島崎藤村が眠る同寺には、藤村が愛でたという梅の古木約20本が境内に佇む。重ねた年月を誇示するかのように枝を広げる白梅は、可憐な花びらをそっと広げて訪れる客人をもてなす。
昨年9月に部分開園した大磯城山公園旧吉田茂邸地区庭園も、新たな観梅スポットとしてすでに多くの観光客が訪れている。白梅と紅梅を日本庭園とともに楽しめる。
国府新宿の蓮花院では、観音経の一節から名づけられた庭園「福聚海」の紅梅が鮮やかに咲き誇る。水仙やイチョウでも有名な国府本郷の宝前院もひそかな梅スポット。ほかにも、紅梅の金龍寺(西小磯)、慶覚院(高麗)、妙大寺(東小磯)、善福寺(高麗)、妙輪寺と大運寺(大磯)、王福寺(寺坂)なども見所になっている。
なお、大磯町産業観光課では、町内の梅めぐりコースを案内マップにまとめ、町役場の1階で配布している。また、町のホームページでは季節の花を楽しめるスポットを紹介している。
二宮町では、徳富蘇峰記念館の梅園が人気の観梅スポット。静寂に包まれた広い庭園で清らかな芳香を満喫できる。
2月16日(日)には蘇峰堂梅祭りが開催され、安藤政輝氏の箏と石倉光山氏の尺八が梅園で披露される。時間は午前11時からと午後2時からの2回で、各回30分の演奏。入園料は100円。雨天中止。詳しい問い合わせは同館【電話】0463・71・0266。
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