二宮町の高齢者を招いた「おじいちゃん・おばあちゃん大学」が生涯学習センターラディアンで16日にあり、約370人が交通安全に関する講義を受けた。奉仕団体の二宮ライオンズクラブ(片岡宇一郎会長)が主催した。
医療や介護予防など高齢者の暮らしに役立つ事柄をテーマに、専門家が講義をする「おじいちゃん・おばあちゃん大学」。同クラブが発足時から実施している恒例行事で、今年で47回目を数える。男子学生の入学を増やしたいと、昨年までの「おばあちゃん大学」から「おじいちゃん・おばあちゃん大学」へ名称を改めた。
開校の挨拶に立った片岡会長は「50年前の日本人の平均寿命は男性67歳、女性72歳だったが、今は男性80歳、女性86歳。今日はゆったりと過ごしてください」と話した。来賓の村田邦子町長は「ストレスを溜めず、自分にできることをして、よく食べ、よく寝て、楽しく過ごすことが高齢社会を生きるすべではないでしょうか」と述べた。
講義は交通安全と振り込め詐欺防止をテーマに行われた。大磯警察署の加藤登志夫署長が、今年は同署管内の大磯町と二宮町で振り込め詐欺が5件発生し、被害額は約2千万円に及ぶと報告。「電話でお金の話があったら、絶対に振り込んだり、お金を渡したりしてはいけません」と訴えた。
続いて交通課の高崎雅弘課長が講師を務めた。県内の運転免許保持者のうち65歳以上の運転者は約6人に1人の割合で、同署管内では運転免許保持者約4万人中、65歳以上は約1万人と説明。「県全体と比較して高齢ドライバーの割合が高い地域である」と話し、4月に大磯町内で起きた高齢者の交通死亡事故について伝えた。自動車の速度と制動距離、反射材の有効性などについて具体的な数値を示した講義があり、受講者は真剣に聞き入った。
講義後のお楽しみ会では、音楽グループの二宮ジョイフルハーモニカとオカリナサークル風の音が演奏を披露。受講土産としてライオンズクラブから、腕に巻いたり、バッグに付けたりする反射材が参加者へ配られた。
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