大磯高校SF研究部が制作した映画『街中アンケート』が、自主制作映画のコンペティション「高校生のためのeiga worldcup 2015」(NPO法人映画甲子園主催)の自由部門で最優秀脚本賞を受賞した。
映画の甲子園と称される同コンペには全国の高校から自由部門72作品の応募があった。同部のシリアス劇『街中アンケート』はベスト17作品として入選。企画・脚本・美術・撮影・音楽・編集・演技・監督の各部門賞があり、脚本部門で全国1位に選ばれた。
11月22日に都内の青山学院講堂で最終審査発表と表彰式が行われた。審査員から、二転三転する巧みな展開や社会性を含んだ内容が高い評価を受けた。
「持ったことのない力を手にした時、追い詰められた人間はどんな行動をするだろう」。齋藤旭飛(あさひ)さんのそんな思いを出発点に、大里玲奈さんが脚本を書いた。未成年者の犯罪やDV(ドメスティックバイオレンス)といった要素を盛り込んだ、主人公の高校生の内面や過去があらわになっていくストーリー。
コンペ参加校のなかにはカメラや編集機材が充実している学校もあるそうだが、同部は家庭用のビデオカメラを使って夏休みに撮影した。監督と役者、カメラ、編集係も務めた大里さんは舞台である学校生活を「明るい雰囲気とは反対の重いトーンで描くことを意識した」と話す。秘めた過去を持つ主人公を演じた山本なつきさんは「監督の思い通りに演技することに集中した」と振り返る。
顧問の渡辺伶教諭は「日頃からいろいろな視点で物事を見ることを大切にしている。部員各自がアイデアを持ち寄ってよく話し合い、互いに高め合う姿勢が最優秀脚本賞受賞という実を結んだのだと思う」と話した。
作品はインターネットで公開されている。
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