中井町は、今後10年間のまちづくりの指針となる第六次総合計画基本構想を策定した。町民を主体に、豊かな自然環境と都市的な生活環境を享受できる、魅力ある「里都(さと)まち」の実現を目指す。将来人口は2025年度で9400人を確保する目標を掲げた。
総合計画は、基本構想とそれに基づく取り組みを定める基本計画、具体的な事業などを示す実施計画の三層で構成される。第五次総合計画の計画期間が今年3月で終了するため、町は16年度から始まる第六次総合計画の策定を進めている。
基本構想では少子高齢社会への対応や防災対策などの課題をにらみ、活力ある、快適で安心なまちづくりを基本理念に設定。これを実現する基本方針として、まちの核となる拠点やコミュニティ拠点の活用と整備、自然環境の保全・活用と移動の利便性向上、地域での共助を3本の軸に据えた。
10年後の将来像には「一人ひとりが主役!魅力育む里都まち♡なかい」を打ち出した。町に関わる子どもから高齢者まで各人が主体のまちづくりを目指す。将来像のキャッチフレーズにある「里都まち」は造語で、自然が残る「里」と産業などが集積した「まち」を併せ持つ、同町の特徴を表現したもの。定住・転入促進に向けたシティプロモーションを視野に入れ、町民の温かさや情熱、町民と行政による協働のまちづくりにかける意気込みなどを示す意味を込めてハートマークを付けたという。
将来人口については、25年度の目標人口が国立社会保障・人口問題研究所の推計人口(9013人)と比べ、若年層を中心に約400人上回ることを目指す。
町は今年9月頃を目途に基本計画と実施計画をまとめる予定。人口ビジョンとまち・ひと・しごと創生総合戦略の策定も同時に進めており、総合戦略で定める施策と事業は基本計画の重点施策に位置付けていく。
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