大磯町は「土砂災害ハザードマップ」(A1サイズ・8つ折)を作成し、3月28日に全戸配布した。県が指定する、急傾斜地や土石流の被害が懸念される「土砂災害警戒区域」をまとめたほか、河川の氾濫による浸水予測も加えた。
マップは傾斜度30度以上・高さ5m以上などの条件を満たした急傾斜地を茶色の斜線、土石流が発生する恐れのある土地を青の斜線で塗り分けし、土砂災害の警戒区域を視覚化した。土石流が住戸などに甚大な被害を及ぼす危険性がある特別警戒区域は、今年2月1日現在で12カ所存在している。地すべりの危険箇所はなかった。
町は2012年に発行した大磯町防災ガイドブックでも、土砂災害による危険箇所を示していた。今回は、土砂災害防止法に基づき県が昨年3月にまとめた土砂災害警戒区域の範囲を基に、より詳細なマップを作成。大磯運動公園周辺や東海道新幹線以北の山間部など、防災ガイドブックでは未表記の部分が多かった地域についても地図中に落とし込んだ。
河川流域で5m浸水も
土砂災害警戒区域以外にも、大雨による河川氾濫時の浸水度合いを色分けで掲載した。不動川や葛川、平塚市との境を流れる金目川流域では、広い範囲で0・5m未満から2m未満程度の浸水を想定。不動川と葛川が合流する国道1号線の国府本郷交差点付近や、金目川河口周辺の高麗地区などは、2階軒下まで浸かる程度とされる約5mの浸水の恐れがあるとした。
マップには、指定避難所の所在地や災害時の主な連絡先といった緊急時に役立つ情報をはじめ、災害に備えるための心構えなども盛り込まれている。町危機管理課では「まずは、ご自身の自宅が土砂災害や洪水の恐れがある区域に入っているかどうかを確認してもらい、事前に避難経路を考えていただくなど大雨時の速やかな行動に役立ててもらいたい」と話している。
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