二宮町の課題について行政と町民がともに考える対話集会「まちづくり移動町長室」が15日、町商工会館で行われた。村田邦子町長らと若手経営者・後継者が、地域の活性化へ向けた取り組みをテーマに意見交換した。
今年度最初の移動町長室は、商工会青年部が部員研修の一環として町に開催を要望し、開かれた。部員10人と、町側から村田町長と副町長、教育長、政策総務部などの職員が参加した。
「生まれてからずっと二宮にいるメンバーがほとんど。まちおこしをしていく気持ちがある」。部員たちは部の活動や地域への思いなどについて発言した。4年前から実施している子ども職業体験イベントに対する感想を求めたところ、「子ども会祭りと一緒に開催すればよりよい効果があるかも」と村田町長。「箱物を造って活性化する時代ではない。町民のアイデアと実行力を行政がバックアップし、盛り上げていく」と述べた。
青年部からは、転入を促すための町のプロモーションの反響や企業誘致の計画、「公務員はどのような時に仕事のモチベーションが上がるか」といった質問が出た。町職員一人一人が仕事のやりがいや体験談を語ると、ある部員は「親近感が湧いた」と反応。町側からは「職員が思いつかないような柔軟な発想を役場に寄せてほしい。誠意を持って対応する」と返答があった。
提案発表を行った部員もいた。従業員を消防団員として送り出すなど地域に貢献しながら発展する事業所を評価する、二宮版CSR(企業の社会的責任)認定制度の創設を訴えた。
青年部の岩田勝利部長は「我々ができることでまちづくりに協力していく。事業がマンネリ化しないよう、さまざまな人の意見を聞き、5年後、10年後の継続を目指したい」と話した。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|