赤紫色の見た目が印象的なタマネギ「湘南レッド」の初出荷を受け、JA湘南大磯支所で5月27日、出荷規格などを確認する目合わせ会が行われた。大磯町内の生産者が「初物」を持ち寄り、県内の市場関係者らと共に今年の作柄や出荷に関する注意事項などについて意見を交わした。
大磯町内では8戸の生産者が湘南レッドの栽培を行っており、6月上旬に出荷量のピークを迎える。今年度は約9tの出荷を見込んでいる。
二宮町の旧園芸試験場で1961年に開発された品種で、生食用タマネギの先駆けとされる。黄タマネギよりも辛味や刺激臭が少なく、シャキシャキとした歯切れの良い食感を楽しめるという。輪切りにすると年輪状に赤紫色の模様が現れるのも特徴だ。県内産の農林水産物を対象にしたかながわブランドには「大磯湘南レッド」として登録され、町を代表する野菜として市場に出回っている。
初出荷となる約430kgの湘南レッドが並んだ目合わせ会には、生産者とJA湘南職員、出荷先の市場関係者が立ち合った。生産者は、Sサイズ(5cm〜6・5cm未満)から3Lサイズ(9・5cm以上)の等級を示すスケールにタマネギをあてがいながら横径を測り、「これは芽の部分の乾燥が甘い」「最近は扁平じゃなくて甲高な形のものが増えてきた」などと話しながら、状態や栽培方法などについて確認を行った。
JA湘南露地野菜部会大磯支部湘南レッド部の原靖二会長(78)は、「今年の作柄はなかなか上出来。タマネギは体に良いし、辛さがないので子どもにもたくさん食べてほしい」と話していた。
湘南レッドは毎週月曜日と金曜日に、平塚市や小田原市、横浜市など県内6市場に出荷される。
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