「瀬の海」と呼ばれる豊かな漁場でとれる地魚を積極的に食べてもらおうと、二宮町商工会女性部がすり身に加工したサバの普及に取り組んでいる。
商工会女性部は二宮町の食と健康、観光推進をコンセプトに、サバのすり身を材料にしたご当地フィッシュバーガーを開発した。町内のフレンチレストラン・シエル・ブルーの沼田浩二シェフにレシピ考案を依頼。具をはさむバンズは、ベーカリー芦の屋のパンを用いた。地元の名産品である落花生をバンズにトッピングしたことも特徴だ。
二宮ブランドのイメージキャラクター弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)にちなみ「おとちゃんバーガー」と名付け、昨年の「にのみや商工まつり」で200個販売。「魚嫌いの子どもも食べた」などと好評だった。今年は300個に増やして出展したところ、まとめ買いする客もいたという。
「さばくのが大変」「骨があって食べにくい」などと敬遠されがちな魚。「すり身にすることで調理しやすく、小さな子も高齢者にも食べてもらえる」と女性部の杉本勝子部長は話す。
家庭での消費拡大を目指す同部では、すり身を使った料理講習会を町民センターで11月30日に開催した。子育て世代の女性を中心に約20人が参加。沼田シェフが講師を務め、サバのムース料理やサバ団子スープなどを作った。
今後は町内の飲食店による「おとちゃんバーガー」の販売やオリジナルのすり身メニューの開発・提供を促していく計画。定置網で獲れたサバは鮮魚店魚松がすり身に加工、海産物問屋田邊の直売所で取り扱う。
杉本部長は「地産地消や食育、健康増進といった町おこしにつなげていきたい」と新商品に期待を寄せる。
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