大磯高校SF研究部が制作した映像作品3点が、「映画甲子園2016高校生のためのeiga worldcup2016」で入賞した。隕石の地球落下を題材に、大磯の魅力を紹介する「ISOMAGEDON」は全国3位相当の賞を獲得。映像制作に情熱を注ぐ部員の作品が、大舞台で注目を集めた。
1年生の小島創太郎さんが初監督を務めた「ISOMAGEDON」は、隕石落下が迫るなかで唯一被害を免れるとされた大磯町に、世界の人々が避難してくるストーリー。「大磯ってジャパンにあるど田舎だろ」「映画館もショッピングモールもなければ、駅前に銀行のひとつもないじゃないか」と口にする外国人が、大磯の魅力に気が付いて楽しそうに過ごす様子で幕を閉じる。
作品は地域部門で全国3位相当のジャパンケーブルキャスト賞を受賞。小島さんは「締め切りの夜まで編集作業を続けました。キャストやみんなの協力のおかげです」と感謝する。小説や漫画、脚本に興味があったことから同部に入部したといい「思い通りにならない部分もあったけれど、家族も受賞を喜んでくれて嬉しい」と顔をほころばせた。
齋藤竜一さん(1年)がメガホンを握り、主演も務めた「校内憲兵隊」と、昨年の同甲子園で最優秀脚本賞を受賞した大里玲奈さん(3年)の新作品「SNS」も、自由作品の部で入選した。
校内憲兵隊は、学校の風紀を正す「憲兵」に任命された生徒が、規律を守らない生徒を暴力的に指導。校内の秩序を保つ様子をユーモアたっぷりに表現した。大里さんの作品は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で出会った男性と次々に交際を重ねる女子高生に降りかかる、ストーカーの恐怖を描いたミステリー性溢れる作品だ。
小学生のころからカメラを回して編集を楽しんでいたという齋藤さんは、同部が制作した過去の作品をインターネット上で視聴し、入部を決心。戦争に従軍した祖父を持つ影響から軍服や小銃収集が趣味で、今作には自身のコレクションが登場する。「自分が考えた物語が作品になる面白さを味わえました。映画に精通するプロの方々に講評していただいたことも、制作の励みになります」
下級生の活躍を受け、部長の菊池竜也さん(2年)は「四苦八苦している姿も見られましたが、全員で和気あいあいと活動する部の雰囲気が、受賞につながったと思います」と部員を讃えた。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|