大磯テニスアカデミー所属の若手選手が元気だ。大川美佐さん(国府中3)は、16歳以下の全国大会「MUFGジュニアテニストーナメント」の出場権を獲得。小・中学生の女子選手4人も、年代別のトーナメント大会「TOMAS CUP」に出場を決めた。
MUFGジュニアは海外派遣選手の選考も兼ねた全国大会で、都道府県の予選を勝ち抜いた精鋭が参加。大川さんは2月の県予選で優勝を果たし、出場切符を手にした。
「1回戦から決勝まで、ずっと調子が悪かった」と持ち前の積極性が鳴りを潜め、ラリーで相手のミスを誘う我慢のテニスを強いられたという大川さん。それでも、重点的に練習を積んだサーブでリズムをつかみ、トレーニング量を増やしたことでスタミナを切らすことなく勝ち進んだ。
山場だったと振り返る準決勝では、自分のペースに持ち込めずリードを許したが、中盤からは1ポイントごとに集中力を高めて応戦。逆転で接戦をものにすると、取り戻した勢いのまま決勝を制して県ナンバーワンの座をつかんだ。
昨年11月に出場した15歳以下の全国大会では1回戦敗退。大川さんは「すごく悔しい結果に終わったので、今回はさらに上を目指したい。県大会よりももっと強い選手と対戦するため、一戦一戦を大事に戦います」と意気込んでいる。
地区大会制し年代別大会へ
神山優さん(鶴嶺中1)と古正かなみさん(国府小6)、加藤穂乃実さん(なでしこ小6)、渡邉菜優さん(国府小4)の4選手は、昨年2月から今年1月の間に行われた、全国の地区大会優勝者が参加できるTOMAS CUPに挑む。
14歳以下の部に出場する神山さんと古正さんは「コーチ、先輩のアドバイスがとても役に立っています。優勝目指して頑張ります」と口を揃える。昨年の同大会で第2ラウンドまで進んだ加藤さんは、12歳以下の部で前回を上回る結果を誓う。10歳以下の部の渡邉さんは「ショートクロスやワイドに決めるショットを武器に、決勝まで行きたい」と元気に宣言した。
同大会はこれまで、最優秀選手1人に錦織圭選手が通った「IMGアカデミー」への参加特典を与えていたが、今年は10回目の大会を記念して特典条件を各年代の優勝選手に拡大。これまで以上の激戦が予想されるという。
同アカデミーの小野峰樹ヘッドコーチは「今年は地区大会からハイレベルな試合が多かった。その中で優勝を勝ち取った選手たちなので、良い結果を残せる力を持っている」と期待を込めた。
大川さんが出場するMUFGジュニアは4月4日から愛知県名古屋市の東山テニスセンター、TOMAS CUPは昭和の森テニスセンター(東京都昭島市)で4月1日から始まる。
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