国土交通省関東地方整備局は9月27日、大磯町で整備を進めている「明治記念大磯邸園」予定地の一部を、明治150年を記念して10月23日(火)から12月24日(月)まで、無料で一般公開することを発表した。
明治記念大磯邸園は、旧伊藤博文邸(滄浪閣)を中心とする明治期の歴史的建物群や周辺の緑地を一体的に保存・活用する目的で整備が進められているもの。計画地に旧大隈重信邸や旧陸奥宗光邸、旧西園寺公望邸跡(旧池田成彬邸)が含まれる。
一般公開では、旧大隈邸と旧陸奥邸の邸宅と庭園、旧伊藤邸の外観を見学することができるほか、明治期の立憲政治や各邸宅の人物ゆかりの資料展示も行われる。
旧大隈・旧陸奥邸の建物内と旧伊藤邸の外観の観覧には事前申し込みが必要。ガイドツアー付きで各日5コマ。所要時間約90分。申し込みは、インターネットの申し込みフォーム(【URL】https://meiji-ooiso.com)から。庭園のみの観覧は申込不要。午前9時(初日のみ午後1時)から午後4時30分(最終入園4時)まで。水曜日休園(10月24日は開園)。問い合わせは窓口【電話】050・8882・0344(平日午前9時〜午後5時)へ。詳細はホームページ(【URL】http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/)で。
また大磯町主催で、町民対象の特別公開日も設けられている。詳しくは町ホームページで確認を。
公開される3邸
明治時代から避暑・避寒の地として多くの政界の要人が別荘や邸宅を築き「明治政界の奥座敷」と言われた大磯。今回公開される3邸にも当時の姿が各所に残されている。
旧伊藤邸は伊藤博文の別荘から本邸となり、後に朝鮮李王家別邸、米軍の接収、レストランなどを経て民間企業の所有となって近年は遊休化していた。改築も行われたが、洋室棟と和室棟に当初の面影が残る。
旧大隈邸は、首相や早稲田大学開学の祖として知られる大隈重信の別荘として建てられた。大隈がよく宴会を開いた「富士の間」、書斎として使っていた「神代の間」などが見どころ。旧陸奥邸は、外務大臣を務めた陸奥宗光の別荘で、数寄屋造りの家屋と共に見事な日本庭園が観賞できる。旧大隈邸と旧陸奥邸は同じ民間企業が所有管理し、企業の迎賓館として利用されている。
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