大磯町議会(関威國議長)が、5月11日に1年ぶりとなる議会報告会を開いた。今回から意見交換にテーマを定め、座席も従来の対面方式から車座に近い配置にするなど開催方法を刷新。町民が発言しやすい雰囲気づくりと内容の充実を図った。
同町では2009年に施行した町議会基本条例に基づき、毎年5月と11月に議会報告会を開催してきた。昨年5月に15回目を迎えたが、近年は参加者の顔ぶれが固定されるなどマンネリ化し、町民に議会の活動を伝え、広く意見を求めるという趣旨に沿わなくなってきていた。議会は昨年7月に議員へのアンケート調査を行ったところ様々な意見が上がったことから、報告会の見直しを決定。11月の開催を一度見送り、吉川重雄議員を代表とする「議会報告会あり方検討会」を設けて課題を整理することにした。
検討会は昨年10月から今年1月にかけて5回の会議と他町の視察を行い、今後の方向性を定めた報告書を議長に提出。その内容を踏まえて、鈴木京子議員を代表とする「議会報告会推進委員会」が今回の報告会のテーマ決めや資料作成などを行った。報告会の2日前にはリハーサルも行い、試行錯誤を繰り返しながら座席の配置や報告内容などを話し合った。
白熱の意見交換
報告会は町保健センターと国府支所で行われ、従来の1・5倍にあたる約60人が参加した。
町保健センターでは2019年度予算の概要や予算審査の流れなどを説明後、「駅前整備計画」と「明治記念大磯邸園」をテーマに意見交換を行った。参加者からは「町の住民説明が十分でない。町民の生活に関わる重要な事項を決める際には、もっと町民の意見を集約してから慎重に検討すべき。議会はしっかりと町政の監視役を務めてほしい」などの意見や要望があり、議員との間で議論が白熱する一幕もあった。参加した70代の男性は「お互いの顔がよく見えて話しやすい雰囲気だったが、たくさんの意見を整理しきれていなかった。次回は上手に振り分けて、もっと各議員の意見も聞きたい」と感想を語った。
鈴木京子議員は「会場ごとに意見交換のテーマを変えていたが、同じ内容にしてほしいという声も頂いた。報告会はまだ発展途上なので、町民からテーマを出してもらうようなやり方や夜間の開催、保育や手話通訳を付けるなど、より多くの方が参加できる方法を検討していきたい」と話した。
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