2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会の聖火リレーのルート概要が6月1日に発表され、県内15の通過市町に大磯町が選ばれた。前回の東京五輪から56年ぶりに聖火が通る。
大会組織委員会によると、日本全国47都道府県を回る聖火リレーは、20年3月26日に福島県をスタートした後、121日間をかけて857市区町村で実施される。神奈川県は20年6月29日から7月1日にかけて通過。29日に箱根の箱根駅伝往路ゴール地点で出発式が催され、伊勢原、小田原、大磯、平塚、茅ヶ崎、藤沢へ。30日は三浦から横須賀、鎌倉、海老名、厚木、相模原。7月1日は川崎から横浜へ至るルートとなっている。なお小田原から大磯までは車で通過する。黒岩祐治知事は「限られた日数の中で日本遺産の大山やセーリング会場の江の島、古都鎌倉、港町横浜など神奈川県の持つ魅力を余すことなく世界に発信するルートを設定することができた」と自負する。
中崎久雄大磯町長は「通過市町に選ばれたことを大変喜ばしく思う。聖火ランナーが風光明媚で歴史文化の薫る大磯の空気を肌で感じながら走り、沿道から応援する町民の皆さんと一緒に記憶に残る素晴らしい大会となるよう、町としても協力していく」と話した。
聖火ランナーを募集
聖火を灯したトーチを手に走る、聖火ランナーの募集が始まる。対象は2008年4月1日以前に生まれた、走行を希望する各都道府県にゆかりのある人。国籍や性別は問わない。1人あたりの走行距離は約200m。募集は協賛企業4社と各都道府県実行委員会で行われ、日本コカ・コーラが6月17日(月)から、トヨタ自動車・日本生命・NTTが6月24日(月)から、各都道府県実行委員会が7月1日(月)から開始。いずれも8月31日(土)まで。詳細は各応募先が今後発表する募集要項を参照。
1964年の東京五輪で、大磯町の第2区間(切通バス停前から統監道バス停前まで)を走る聖火リレー隊の正走者を務めた仲川三郎さん(73歳・当時19歳)は「中学から陸上をやっていて、当時は会社の陸上競技部に所属。町教育委員会からランナーに指名されて走ることになった。無事、次のランナーに聖火を渡すことができてホッとした」と追想する。
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