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新庁舎補正予算案を否決 二宮町議会 整備計画の熟議求める

政治

公開:2019年6月21日

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補正予算案を提案する村田町長
補正予算案を提案する村田町長

 二宮町議会は定例会最終日の6月14日、町がラディアン周辺への移転整備を計画している役場新庁舎について、基本設計委託料など約5千万円を追加する一般会計補正予算案を6対7の賛成少数で否決した。

 3月定例会で2019年度一般会計予算から基本設計委託料を削除する修正案を可決した町議会。町は補正予算案を組んで基本設計費を復活させ6月定例会に諮ったが、議会は新庁舎整備に再び「待った」をかけた。

 採決前の討論では、補正予算案に反対した7人の議員全員が発言した。前田憲一郎議員は「3月定例会から3カ月での補正予算案提出は、議会軽視にあたる」と批判。「庁舎建設は熟議を重ねて判断するべき」と主張した。「反対と賛成、無関心の町民に町が三分されている」と指摘した坂本孝也議員は「今一度、立ち止まって考えたい」と訴えた。他の議員からも「合意形成が不十分」「庁舎を含めた公共施設の再配置を議論する必要がある」といった意見が出た。

 賛成討論に立った小笠原陶子議員は「町は住民と議会の声を聞き、計画案を変更した。問題はない」。渡辺訓任議員は「命と暮らしを守るために建設はスピード感が重要。町の財政に大きな負担をかけるものではない」という考えを示した。

 町は今年2月、新庁舎建設基本構想・基本計画案に関する町民説明会を開催。しかし、約26億5千万円という総事業費を疑問視する声や、財政負担の増大を懸念して建設に否定的な意見が上がったことを受け、計画案を修正。新庁舎の構造を免震から耐震に変え、床面積を縮小して事業費を約6億円縮減した。5月31日から6月2日までの3日間かけて再度説明会を開いたが、町民からは賛否両論が相次いだ。

一時中止求め署名

 新庁舎建設をめぐっては、2件の陳情が定例会で採択された。

 計画の一時ストップなどを求める陳情を出した町民団体「大切な暮らしのために町を考える会」は、5月下旬に署名活動を開始。子育て中の母親らが中心となり、1週間程度で集めた1027筆の署名を6月5日、村田邦子町長に提出した。

 有志の女性は「学校を含めた公共施設再配置や裏付けのある財政計画などの見通しがないまま、庁舎建設に踏み切るのはいかがか。みんなで色々なことを再検討したい」と話す。署名活動は6月23日まで実施している。

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