二宮町生涯学習センターラディアンの開館20周年を記念して、ベートーヴェン作曲の交響曲第9番の演奏会が12月に催される。第1楽章から「第九」全曲の公演は二宮で初めて。町民有志による実行委員会では、第4楽章「歓喜の歌」を歌う合唱団員を募集中だ。
昨夏、同館20周年の記念公演を行う団体を町が募った。第九を企画した「ラディアンおめでとう実行委員会」が、採用4団体のひとつに決定。5年前の町制80周年で町民約130人の祝典合唱団を指導した、武蔵野音楽大学講師の山内(やまのうち)みどりさんらが発起人となった。
大人80人と子ども30人の計110人で合唱団を結成する。年明けに募集を始め、1月半ばまでに40人を超える入団希望者が集まったという。公演は12月20日(日)。町田フィルハーモニー交響楽団が管弦楽を担当し、ソプラノの藤井玲南さんら声楽家4人が独唱する。
実行委員で町の活性化を目指す「中郡二宮町もっとわくわく応援団」代表でもある森下茂樹さんは「前半は地元の青少年たちにクリスマスにちなんだ曲のメドレーなどを演奏してもらうことを検討している」と話す。
奉祝曲「令和」の北原さんが指揮
指揮には、武蔵野音大教授で宮内庁楽部指揮者の北原幸男さんを迎える。北原さんは昨年の新天皇即位に際して奉祝行進曲「令和」を作曲。祝賀御列(おんれつ)の儀(パレード)では皇居宮殿前の演奏で自らタクトを振った。
今年は東京五輪・パラリンピックの開催年にもあたる。山内さんは「『世界のすべての人よ、兄弟になろう』という第九のメッセージは、平和の祭典オリンピックの理念にも通じる。オーケストラと一緒に大合唱する感動を体験しましょう」と呼びかける。
募集パートは女声ソプラノとアルト、男声テノールとバス。ドイツ語で歌う。4月11日(土)から全24回の練習を予定。参加費大人5000円、中学生以下3000円。
メールで氏名・年齢・住所・電話番号・希望パートを伝えて実行委員会へ申し込む。3月31日(火)締め切り。【メール】ninomiya.music@gmail.com
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